デザインは「作る」ではなく「伝わる」かが大切
デザインという言葉を使うと、
「見た目を整えること」や「かっこよくすること」を思い浮かべる人が多い。
実際、打ち合わせの場でも、そうした話題から入ることがほとんど。
見た目を整えること自体が悪いわけではない。
第一印象が良くなったり、情報が整理されたりする効果も確かにある。
ただ、仕事を通じて感じているのは、
デザインは作れたかどうかではなく、伝わったかどうかで考えるべきもの
だということ。
形としては整っている
Webサイトの相談を受けていると、
「とりあえず作ったけれど、反応がない」
「何を伝えたいのか、自分でも分からい」
「とにかく売りたい、集客したい」
という声をよく聞く。
形としては整っている。
デザインもきれいだし、情報も一通り載っている。
それでも、相手に届いていない感覚が残る。
それは、
デザインが「作ること」で止まってしまっているからだと感じている。
導線設計と中長期的な視点の重要性
本来、デザインは
「誰に、何を伝えて、どう意識を変え、どう行動を変えるか」
という前提から考えるものだ。
そして、「伝わるかどうか」は
見た目だけで決まるものではない。
言葉の選び方、
情報の順番、
見る人の状況やタイミング。
そうした要素が重なって、
はじめて意味として届く。
だから、
デザインには導線設計や、中長期的な視点が欠かせない。
リリース段階ではすべてが「仮説」
「それなら、最初からちゃんと作ればいいのでは」
と言われることもある。
けれど実際には、
最初からすべてが正解であることはほとんどない。
公開した時点のデザインは、
あくまで仮説にすぎない。
伝わっているのか、
誤解されていないか、
どこで止まっているのか。
そうした反応を見ながら、
少しずつ調整していく必要がある。
伝わり方を見直し続ける視点
これまで多くの現場を見てきて、
デザインが「完成した瞬間」で役割を終えてしまうことに、
もったいなさを感じる場面が増えた。
単発で完結するデザインが合うケースも、もちろんある。
短期の施策や、目的が明確な場面では、それで十分なことも多い。
一方で、
事業として続けていくのであれば、
伝わり方を見直し続ける視点が必要になる。
私は、そうした前提でデザインに向き合っている。
このブログの役割
このブログでは、
どんなデザインを作っているかよりも、
どうすれば、きちんと伝わるのか
という部分について書いていくつもりだ。
もし、
デザインを単なる制作物ではなく、
人の理解や行動につなげるための手段として考えたいなら、
きっと話が合うと思う。
逆に、
作ること自体がゴールであれば、
他にもっと合う選択肢があるかもしれない。

